#690 シティ・エンジェル | ← | #689嘆きの樹 | ← | #688 KAMAITACHI |
灼's work [Web]COMMENTS▼ Cardinal Gateの玄武・青龍・白虎・朱雀、四天王を倒した猛者のみが最後に出会うことが出来る「王の中の王」。弐寺を触ったこともなく、主にDDRと齧った程度のポップンしかせず、サントラだけは持っている私がこれを描くなど恐れ多いですが。 公式コメントで「今までにないもの、王の中の王、その言葉から無調音楽が思い浮かんだ」みたいなことを発表されてました。普通のデザインでは納得できない、私が王の中の王を作るに当たって、思いついたのは「絶対主義」でした。 20 世紀前半を代表するロシアの芸術家カシミール=マレーヴィッチはキュビズムと未来派に影響を受け、白いキャンバスに白い正方形を描いただけ、黒い正方形を描いただけ、という「これのどこが芸術やねん、何が凄いねん」と叫びたくなる作品を作り出しました。現実から最も遠く無対象、絶対に抽象的な存在、それは正方形である、というのが彼の考えでした。要するに究極の抽象画の一つとして「絶対主義」は美術史上にあるわけです。 フライヤーデザインに文字は欠かせません、しかし文字は現実的で具体的です。自分の感覚を頼りに不快と不調のギリギリを探り、「新無調音楽」とでも言える作品を金獅子は作りました。私は見た目と文字の絶対性だけでも表現しようと、シュプレマティズムっぽいものを作りました。 金獅子とタイトルの絶対性を正方形のキャンバスで表現しました。 マレーヴィッチの絶対主義のように、白いキャンバスの上に黒い文字と白い文字があるだけ(白い文字は画面をちょっと上から見るとはっきり見えるはず)。 それ以外は何もいらないです。 (灼) |