#937 5.1.1. - 2010 | ← | #936G59 | ← | #935 Arabian Rave Night |
灼's work [Web]COMMENTS▼ 今回は前作、『嘆きの樹』を私自身でも打破しようと考えました。 絶対主義は恐らく超えられない、これ以上いくとミニマリズムになる。 だから前作のように、音楽史と美術史を組み合わせて描くのは厳しいと思いました。 今回は楽曲中に十二音技法を取り入れているありました。 十二音技法は簡単に言うと、アルバン=ベルグなどがやった無調音楽の発展系で、ピアノの鍵盤にあるドからシの黒鍵と白鍵全て12音を全く平等に扱うというもの。 その結果、無調音楽よりさらに何ともいえない変な曲が完成し、もっと理論的な作曲が可能になります。 いわば人間の知能がかからない自動作曲の先駆けとなったわけです。 自動作曲ならぬ自動描画はapophysisを使ってでミリスプ連作でもうやりました。 だから自動作曲は使いません。 じゃあ十二音技法と同じく、色の基本色を十二と定め(分け方に色々あるので)、その中で平等を作れないか。 CGでの基本はRGB255、全て重ねる或いは引くと黒と白になるため、この中で12色定めることにしました。 12色定めるといっても十二音技法と同じで調が出来てはいけない、つまり最終的には中間色の灰色が基本にならなければなりません。 簡単に平等に扱うには虹色のスペクトルを使えばいい、だがそれだと面白くない。 apophysisを使って混ぜ混ぜしつつ計算しながらやりました。 残りの難解なことはブログの記事に書きました、興味がありましたらご覧になって、そしてツッコんでいただけるとありがたいです。 (灼) |